◆セット ◆スネア特集 ◆ヒーラー菊地のビザール・ギター編
ここでは私が使っているスネアをご紹介いたします。スタンダード・モデルから往年の名機までいろいろありますので、お楽しみ下さい。
さて、とっておきの一台がこれです。
ドイツ、ソナー製デザイナーズ・メイプル。
ドラム・メーカーとしてはたぶん最古のメーカーかも!?他のメーカーとの大きな違いは何と言ってもシェルの硬さかな。とにかく丈夫なシェルです。その分、音質も硬く、締りの良い抜けの良い音です。音的には「カ(カにコが混じる)ン」という感じの硬質な音。またロールの粒立ちの良さは抜群です。
本当はこのセットが欲しかったのですが、何せ軽く130万は超えるでしょうから、先に縁のあったグリッチのUSAカスタムにしたというのが本音のところ。今でも宝くじ当たったらこのセット買いたいです(すでに生産していないけど…)
現在入門シリーズは中国製らしいけど、楽器屋さんに言わせると「そこはソナー、他のメーカーとは違って中国製でもいい音するよ!」とのことです。
サイズ:14×5
シェル:メイプル 9プライ 6.7mm
カラー:バーズアイ・メイプル(イエロー)すごく綺麗!
リム:亜鉛ダイキャスト 10テンション
スイッチ:両側調整 スローオフ
スナッピー:ソナー 内面当たり20本
ヘッド:打面 エバンスST
裏面 ソナーオリジナル
打面はエバンスなんですが、レモ・アンバサダーだとちょっと音が薄くなりすぎて、本当にクラシック用みたいな感じがするので、エバンスSTにしてます。
このメーカーの特徴がチューニング・キーのところ。マイナス・ドライバーみたいになっていて(写真右)、通常のキーではなく専用のキーが必要です。またラグがトルク・ラグなので、緩みがほとんどありません。優秀です。
メタルシェルの深胴もいい音するので、そっちも欲しいかな!
ライブではメイン機で使います。
ラディック LM-400T
メイン機のラディックです。
前回レコーディングした40周年記念アルバムは前半がLM-400でしたが、途中からこのLM-400Tに変えました。今回の最新アルバムもほとんどがこいつです。
400と400Tの違いは、ラグ(舟形)部分が400は通常スタイルで、400Tはチューブ・ラグになっています。チューブ・ラグはシェルへの接地面積が非常に小さくなるので胴の鳴りが「こんなにも変わるのか!」というくらい違います。
音質の違いは明白で、リム・ショットなど400は「ポコン」という感じで、400Tは「パカ~ン」という感じです。基本的にメル&ダイナミックスは400なのですが、個人的にはあまり響きの無い「ポコン音」が好みではないため、抜けの良い方を好んで使っています。
これは軽井沢スタジオにセットしてあるスリンガーランドのドラムセットに使っているスネアです。
70年代のもの!?スリンガーランドは「ラジオキング」が有名ですが、こいつは一風変わってまして、外見はメタル風ですが、これはクローム・カバリングで、中身は3plyのウッドです。メープル+ポプラ+マホガニー!?
フープはスリンガー独特のスティックセイバーフープ8テンションです。
音としては、意外と深くて落着いた音。結構使えます。